ホワイトニングの安全性

もともとホワイトニング剤の主要成分である過酸化水素は、歯肉炎や 歯周病の治療のための口腔内洗浄や殺菌に長年使用されていました。
消毒剤のオキシドールは、3%濃度の過酸化水素水です。
過酸化水素からは、微量の活性酸素が発生しますが、人体への影響はほとんど ないようです。
また10年以上も前からホワイトニングが流行しているホワイトニング先進国 であるアメリカでは、現在90%以上の人がホワイトニングを経験している という実績も安全性を証明していると思います。
オフィスホワイトニングでは、高濃度過酸化水素を使うため、歯科医院で 歯科医師や歯科衛生士などのプロが唇や皮膚に薬剤がつかないように行います。
(高濃度過酸化水素は、歯肉や唇につくと脱色されて白くなったり、火傷を起こしたような痛みを感じます)
ホームホワイトニングで使用する低濃度の10%過酸化尿素は、アメリカのFDA(食品医薬品局)や ADA(アメリカ歯科医師会)でも安全性が認められており、万が一飲んでしまっても体への影響は ないようです。
ただし、ホームホワイトニングは正しく行わないと、エナメル質の薄い日本人は知覚過敏などの 症状がでる場合もありますので、ホワイトニングの時間やホワイトニング剤の量など、歯科医師や 歯科衛生士の指導に従いホワイトニングを行う必要があります。
また、ホームホワイトニング、オフィスホワイトニングいずれの場合でも、ホワイトニング剤の PHが5.5以下だと歯のエナメル質のカルシウムが溶け出し(脱灰)、 歯の表面が荒れて部分的な白濁が起こるおそれもあるようですので注意が必要です。